ウィークリー・マンスリーマンションと民泊(Airbnb)を比較

Airbnbとは?

最近、巷で噂の「Airbnb」。
名前は聞いたことのある人は多いかもしれませんが、実際に利用したという人はあまりいないのではないでしょうか?
この「Airbnb」、利用者のほとんどは外国からの旅行客です。

Airbnbは、2007年アメリカカリフォルニア州サンフランシスコで誕生していますが、その仕組み自体は、ロンドンオリンピック開催前後のロンドンから広まったと言われています。
ロンドン市内は建築規制が非常に厳しいため、新設のホテル等の建築が進まず、競技参加者や観光客に十分な宿泊施設を提供できませんでした。
そこで、ロンドン市内の住民の自宅の一部を海外からの利用者に貸し出すというスタイルを官民挙げて取り組みました。
その結果、これがサービスとして確立されたということです。

Airbnbの基本コンセプトは「自宅の一部を旅行客に貸し出す」というもので、ホストはゲストを迎え入れる役割を果たし、利用者はそのホストの評価をレビューで返します。

日本で運営されているAirbnbの場合、賃貸で借りたマンションの一室(区分所有で購入している場合もある)を利用客に貸し出しているというケースが数多く見られます。
この場合、ホストの役割は予約の受付と鍵の引き渡し程度であり、ホストとゲストの関係性は希薄であることが多いようです。

海外の Airbnb のイメージ日本の Airbnb のイメージ

住居を宿泊施設として貸し出す『民泊』と旅館業法、借地借家法

旅館業法と借地借家法の隙間をくぐって、どこからも規制のかからない状態になっている状態の『民泊』。
法整備が整わない中、一部マスコミの過剰な報道により話題となっているAirbnbですが、マンスリーマンションやウィークリーマンションの創生期に若干似ている状況なのではないのかとも推測されます。

実際、マンスリーマンションやウィークリーマンションは、この総合検索サイトの『ウィークリーレジデンス.com』もそうですが、今や社会的にもしっかり認知され、不動産業界のひとつのサービスとして確立された感が有ります。
ですが、ウィークリーマンションの創世記には、決して今のような認知度の高いサービスではありませんでした。

「サービスとして安定的」ということは、どのマンスリーマンション、どの運営会社を利用しても、大きなサービスの差がなく、ほぼ統一化されてきたということが言えるでしょう。
一方、比較してAirbnbをはじめとした『民泊』ですが、個人で運営しているところが多く、組織化されていないので、応対やサービスには非常にバラつきがあるという点は否めません。
(個人運営では、外国人の言語対応等や運営自体を全て代行会社に委託するなどしてサービスを均一化しているところもあります)

ウィークリーマンション・マンスリーマンションと民泊の違い

ウィークリーマンション・マンスリーマンションと民泊、利用する上で異なる点を以下に挙げてみます。

マンスリーマンション
ウィークリーマンション
Airnbnb(民泊)
運営者運営者は不動産業者がほとんど
会社(企業)としての対応が期待できる(フリーダイヤルやコールセンター等)
メールの返信、見積の要求についてのレスポンスが早い
ホスト役となる家主(個人)が応対
個人のため対応には差が大きい。(副業で運営しているホストが多い)
問い合わせた内容にすぐ返答がないなど、個人ならではのトラブルはある
支払方法銀行振込、現金が多く、クレジットカードの取り扱い可能な会社もある。クレジットカードのみ
設備各運営業者によって若干異なるが基本的な家具家電製品や備品は大きな差はない。個人の貸し出しなので、備品などに大きな差がある。

上記のような違いを踏まえ、用途や好みに合った宿泊施設を選択していただきたいと思います。